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三立マガジン

vol.6

天竜女子が伝える、山と木の魅力。

TENRYUPEOPLE

小峰裕美さん

「自然が好き」。
その熱意で林業の世界へ。

男性比率が圧倒的に高い林業。
そんな林業に関心を持つ女性も少しずつ増えていて「林業女子」と呼ぶそうです。
小峰さんもそんな1人で。2012年に秋田県立大学を卒業し、製材会社のフジイチに入社しました。
「自然が好きで山に関わる仕事がしたいと思い、林業の会社を探していました。いろいろ調べましたが、新卒を採用している会社はあまりなく、インターネットでやっと見つけたのがこの会社でした。ダメもとで電話をしてみると『一度遊びにおいで』と言ってもらえたので、夜行バスで静岡まで来ました(笑)。静岡に来たのはその時が初めてです。」
その熱意が伝わり見事採用。天竜材の魅力を伝える広報として期待されてのものでした。広報の仕事をするうえでも。まずは現場のことを知らなければと、入社1年目は製材所で勉強。勉強しながらもフォークリフトを使って丸太を運んだり検品をしたり、工程の中でしっかり責任を持って働いています。
「体力的な大変さはもちろんありますが、それよりも大変だったのは用語を覚えることでした。特にサイズが難しく、製材所では今まであまり使ったことのない『寸』で会話が飛び交うので。まずそれを覚えることに苦労して、覚えたと思ったら建築会社からは『センチ』『メートル』で注文をいただいて、換算するのにまた一苦労…。(笑)」

天竜材の魅力を発信する人材として。

フジイチは、山林部と製材部を持つ今では珍しくなったスタイルの会社。
山林部があるメリットは、木の情報が細かく入ってくることです。どこにどんな木が育っているか分かるため、注文に適した木を広い山から選ぶことができます。
小峰さんに今まで最も印象的だった木は?と聞くと「浜松城天守閣に使われる木です」との答え。樹齢数百年という貴重な木で、ながさ8メートル、節がない見事な木でした。「本当に立派な木で、そんな木が見れるだけで幸せでした。伐採される前の木を知っていると、その木が使われた建物にも愛着が湧きます。天守閣が完成してその木に再開することを楽しみにしています。」
小峰さんがこれから期待されているのは、天竜材の魅力をもっと知ってもららうための広報活動。特に地元へのアピールが求められています。「三大美林と呼ばれる天竜・尾鷲・吉野の中で、人口が多いのは天竜だけです。産地が消費地にもなれるということは、輸送で発生するCO2やコストを減らせるメリットがあります。それに、木は育った気候の中で使われるのが理想で、調湿効果など、無垢の効果がさらに増します。また、地元の林業が活発化すると、森の手入れが行き届き、自然が豊かになるメリットもあります。そんな好循環が天竜で生まれるように広報活動を頑張りたいと思います。」

株式会社フジイチ

【住所】浜松市天竜区船明880
【電話】053-926-1232
【ホームページ】http://www.fujiichi.co.jp/

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