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椿物語 第2話
第2話 《住まいの性能について》
吉田兼好が鎌倉時代に著したとされる徒然草の中にこんな文章があります。
『家のつくりやうは、夏をむねとすべし。
冬はいかなるところにも住もる。』
これは、現代の言葉にすると、住まいは夏を考えてつくるべきである。
冬はどんな場所でも住める。と訳せます。
かつての日本の住まいは夏の住みやすさを優先するのが良いと考えられていたのです。
しかし、現代の日本の住まいにおいて、
冬の寒い時期に起こる家庭内事故の死者数は
夏の数十倍にもなります。
中でも発見件数が多いのは、
急激な気温差が原因で起こる
ヒートショックと呼ばれる事故です。
ヒートショックは暖かい室内から寒い浴室へ入るときや、
朝目覚めて布団から出たとき、寒い台所などで起こります。
そのような事故を起こさないためには、
住まいの断熱性能を高めて
「寒さ」や「温度差」をやわらげる住まいづくりが必要なのです。
また、住まいの気密性や断熱性能を高めることは室内の湿度や温度の環境を整えることができます。
室内環境が整うと、
ダニやカビの発生を抑えられることができ、それらが原因で起こる
ぜんそくやアレルギー疾患を改善するこができるのです。
さらに呼吸ができる自然素材の珪藻土や漆喰を仕上げに使用すると、快適な住環境を整えることができ、シックハウス対策にもなります。
椿は昔ながらの民家スタイルでありながら現代の暮らしに合わせた
高性能な住まい仕様です。
さらに、道路に面しているという立地条件、
狭い土地であるという理由から、
防音対策や光、風の流れも検討しています。
住まいづくりでは、家を建てる場所に応じた性能を考える必要があるのです。
(モデルハウス 椿 2018年11月 塗り壁体験イベントお土産 桧のマグネット)
【椿物語とは】
三立木材がつくる注文住宅、天竜そだちの家
天竜そだちの家とは、
どのような住まいづくりなのか、
わたしたちだからこそできる
住まいづくりとは何か、
どのような暮らしを提供したいかを考え
かたちにすることにしました。
そのコンセプト、住まいづくりへの想いを
全4回にわたり椿が完成するまでの物語として記録していきます。
第1話 住まいのコンセプトについて
第2話 住まいの性能について
第3話 住まいの素材について
最終話 住まいの外構について
天竜そだちの家
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